ワンちゃんについて

2024.2.29

救助犬の存在に感謝 愛心訪問ペット葬祭

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2024年に入り1月1日に北陸地方に大きな地震が起こり、痛ましい惨劇で命を落とされた方に心からご冥福を祈りたいと思います。過去にも北陸や新潟で大きな災害がありました。あの東北大震災の記憶も絶対に風化させてはなりません。

そんな苦しく辛い状況の中で多くの人達の救いの手が差し伸べられてきましたが、救助犬の存在も忘れることはできないでしょう。

 

正式には「災害救助犬」と呼ばれる彼らは、地震・土砂崩れなどで倒れた家屋や土砂の下敷きになっている人たちを探してくれる非常にありがたい存在。

 

救助犬の歴史を調べてみると、スイスのアルプスで活躍していたセントバーナード犬がその起源と言われています。日本に視点を移してみると、残念ながら海外の体制と比べて後進国と言わざるをえないようです。

 

1990年にジャパンケネルクラブという団体が事業を開始して、今では41団体の災害救助犬の組織が作られています。それで地方自治体などと連携を図りながら、災害が発生した時に救助犬の活躍となるわけですね。

 

1995年に発生した阪神淡路大震災の時は、海外から救助犬が派遣された経緯があります。しかし、想定したような結果が出せずに、誤った反応を繰り返すという結果に終わってしまったとのこと。

 

なぜそのようなことが起きたのかと言うと、救助犬の訓練方法に問題があったようです。海外の救助犬の中には、土砂や倒壊した建物の下に埋もれている人を見つけるとご褒美としてエサがもらえるという方法で訓練を受けていたとされています。その結果、災害現場に散乱していた食べ物に反応してしまい、思うような結果が出せなかったというのです。

 

この反省を踏まえて、日本では独自の訓練方法で救助犬を育てていったわけです。今でもいざという時のために、厳しい訓練を受けている彼らたち。そのことを知ると、私たちは日頃から身近にいるペット君たちにも感謝しなくてはならないでしょう。

なぜなら飼い主が命を落としそうになった時、彼らがご主人さまのことを心配して助けようとしたケースが何度もあるからです。近年ではペット犬は単なるペットではなく、家族の一員として見られる傾向が強くなってきましたが、彼らを愛おしく思う気持ちは決して忘れてはならないと思います。